ゆずき通信第13号発行

ゆずき通信第13号を発行いたしました。

今回のテーマは『ご家族が「引き継ぎたくない」と言っている時は』となっております。

参考になれば幸いです。

 


 

こんにちは!ゆずき不動産事務所(富士宮相続相談センター)代表の柚木(ゆずき)克哉です。ゆずき通信第13号をお送りいたします。よろしくお願いいたします。

 

さて、先日、個別相談会で60代くらいのお父さんからこんなご相談をいただきました。ご自宅以外にも不動産があり、アパート経営もされています。その不動産やアパートについて、ご家族(奥さんとお子さん)が

 

「引き継ぎたくない」

 

と言っているとのこと。お父さんにとっては大切な資産ですが、ご家族にとっては重荷でしかないとのことで、

 

「お父さんが元気なうちになんとかしてね」

 

と言われてしまっているとのことでした。

 

たしかに、資産とは言え土地が広くて活用もされていなければ、草刈りだけで重労働です。アパート経営にしても、35年くらい前に建ててローンは完済していますが、ここから修繕費がどんどん掛かってきますし、どこかのタイミングで建て替えるかどうかの大きな経営判断もしなければなりません。その上、固定資産税が毎年何十万となると、ご家族にとってはやはり重荷です。

 

ではどうすればいいか。まずはご家族で話し合われることが大切です。その上で、引き継がない、完全に手放すということが決定したのであれば、選択肢は売却しかありません。

今回のお父さんはご家族ともしっかり話し合われ、売却の方向で気持ちは固まっているのですが、ただ、

 

「今じゃない」

 

とのこと。

 

「5年か10年以内には売却しますが、今じゃないと思います」

 

とのことでした。そのお気持ちはとてもとてもよくわかります。代々守り続けてきた大切な資産です。ただ、売却をするのであれば、早いに越したことはありません。

 

現在、静岡県東部の土地の価格は毎年下がり続けています。平均で年1%くらいです。つまり10年で約10%下落します。さらに、その間ずっと固定資産税は掛かります。

こちらは固定資産税評価の約1.7%なので10年で17%、約2割です。土地の値下がり、さらには固定資産税を払い続けることを考えと、売却するのであれば早いに越したことがないというのが、今の私の中での結論です。

 

個別相談会は定期的に開催しております。どうぞお気軽にお越しください。

 


 

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