ゆずき通信第37号を発行いたしました。今回のテーマは『本当にお客様のためになっているか?』となっております。
ぜひお読みください。
◆本当にお客様のためになっているか?◆
こんにちは!ゆずき不動産事務所(富士宮相続相談センター)代表の柚木(ゆずき)克哉です。ゆずき通信第37号をお送りいたします。よろしくお願いいたします。
さて、先日、小さなお店をされている方から当社のHP経由でご相談をいただきました。ご商売が上手くいかず借入がだいぶあり、これから自宅と店舗の不動産を売却して返済にあてることを検討しているというご相談でした。
ご相談者様は、これまで複数の不動産業者に査定をしてもらっており、より良い条件になるならということで、いくらで売れるのか、どういう方法で売るのかということを、私に一番聞きたかったようなのですが、私はあえて即答しませんでした。
理由は、それだとお客様のためにならないからです。世の中、ただ単に不動産を売ったり買ったりする、そういう業者が大半です。ただ、私たちは自社の儲けしか考えないような、そんな業者にはなりたくないのです。
今回、1回目のお打ち合わせで借入の返済が目的であることはわかったのですが、その借入の金額がだいたいこれくらいというアバウトな感じでしたので、私からご相談者様に「次回のお打ち合わせのときまでに、その借入を全部調べてください。どこの金融機関からいくら、金利何%で返済期間がどれくらいで借りているのか全部調べて教えてください」とお伝えました。
その現状把握をせずに不動産の売却に進み、もし、相場より高く売れたとしても借入の方が大きい可能性があります。そうなると、借入は残り、売却の意味がありません。
今回のご相談者様にとって不動産の売却はあくまで手段。目的は借入の返済です。また、ご相談者様からいろいろお話を伺うと、お店を辞めてしまうと次の仕事を見つけるのが難しいとも考えておられ、どういう形に着地するのが最適なのか改めて考えました。
一回売ってしまったらもう後戻りできません。どうすれば、本当にお客様のためになるのか、そこまでしっかり考え抜いた上で、お客様の不動産をどうするかという話に進めていけたらと思っています。