ゆずき通信第31号を発行いたしました。今回のテーマは『最近は聞かなくなりました』となっております。ぜひお読みください。
◆最近は聞かなくなりました◆
こんにちは!ゆずき不動産事務所(富士宮相続相談センター)代表の柚木(ゆずき)克哉で す。ゆずき通信第31号をお送りいたします。よろしくお願いいたします。
さて、継続的に実施させていただいております不動産個別相談会で、ご相談者様から最近、 ほとんど聞かなくなったことがあります。
それは、「この土地っていずれまた(バブルのときのように)上がる?」というご質問です。
数年前までときどき聞くことはありましたが、最近はほぼ聞かなくなりました。これからの日本の、特に地方の土地の価値が上がっていくことは基本的にないということが、広く認識されるようになったのだと、肌で感じています。
不動産の価値は、基本的に人口と比例します。人口が増えれば土地の価値が上がるけれど、人口が減れば価値も下がる。もっと言うと、そこに仕事があれば人が増え、そのあたりの不動産が住居や工場などに活用されるようになって地価が上がっていく。これが基本です。
ニュースでご覧になられた方もいらっしゃるかと思います。熊本県菊陽町に台湾の半導体製造大手「TSMC」の初となる工場、東京ドーム4個分の巨大工場が完成しました。町は半導体バブルの影響で地価が2.5倍以上に高騰。アパート等の家賃も数万円上がっているとのこと。
では、こういったことが富士宮市及びその周辺で起きるかと言えば、今のところその可能性はゼロに近く、また人口が減っていく中では、不動産の価値が上がることは基本的になさそうです。ちなみに、今、私の息子が、かつて私が通っていた小学校に行っていますが、私のときに1学年4クラスだったのが、今は2クラス。実質、半減しています。
実際の個別相談会でも、活用していない不動産について、保有し続けるよりも、手放したいという方が本当に増えてきていることを感じます。
この先も、管理などの負担をなるべく減らして身軽になりたい、今のうちになんとかしたいという方が増えていくと思います。今後も個別相談会を継続し、しっかりご相談に乗っていければと考えております。